こんにちは。
第26回公演『同じ空を見上げて』、演出の田川でございます。
いよいよ、本日12月26日より2日間、計4回の公演が始まります。
こうして公演を迎えられる嬉しさと、あと2日で終わってしまう寂しさと、緊張と、ドキドキと、ワクワクと…………いろいろ混ざってよくわからない気持ちになっております。
今回私は、「大学に入ってからというもの、青春成分が足りないぜ! もっとはじける青春を感じたいぜ!」という思いから、この青春成分たっぷりの脚本『同じ空を見上げて』の演出を務めました。
登場人物はほとんどみんな高校生。
甘酸っぱい恋愛をしたり、熱い友情を育んだり…………そこまでいかなくとも、放課後の学校でほんとにささいな、くだらない会話を繰り広げる彼らを見ているだけで、自分の高校時代を思い出し、いろいろな思いがわいてきます。
こんな青春を経験してみたかったなーとか、こんなようなこと自分の高校時代にもあったなーあれは楽しかったなーとか。
でも、そんなことを思いながら稽古を続けるうちに、
自分が今、青春真っただ中にいるということに気づきました。
客観的に見たら、授業のレポートの期限に追われ、バイトにも励み、それでも空き時間をフルに使って演劇の稽古をする大学生 = 絶賛青春謳歌中だと、簡単に分かりそうなものですが、その当事者は意外と気づかないものなのです。
それが日常だからなのでしょうね。
特別なイベントがあるわけでもなく、日常の一コマとして毎日が流れていく。
でも学生の内なんかは特に、そんな何気ない日常こそが素晴らしいものだったりするんじゃないでしょうか。
例えば、
劇中の登場人物の言葉を借りて言うと、「毎日顔を合わせて一緒にいるってすごいこと」なんです。
何人もの友人と毎日のように顔を合わせるなんてのは、学生の間だけです。
卒業してしまえば、友人関係がなくなってしまうわけではないでしょうが、当たり前のように毎日会うなんてことは、そうそう無い事でしょう。
話してること、やってることが、どんなに些細でくだらないことだとしても、何年かしたらそんなくだらない日々が、きらきら輝く思い出になっているのではないでしょうか。
もちろん、あなたが学生でなくてもそれは同じです。あなたが過ごしている何気ない今が、この先何年何十年と経ったときに、素敵な思い出になっているかもしれません。
カッコつけて語ってきましたが…………
このたびの公演では、単純に、高校生たちのもどかしい恋模様だとかバカでくだらないやり取りを見て楽しんでいただければ、満足でございます!
皆様のご来場、心よりお待ちしております。
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